インフルエンザ予防に最適な乳酸菌を調査
毎年流行し、多くの人を重い症状で苦しめるインフルエンザ。ワクチンを打っても罹患してしまうほどの強力なウィルスを予防する上で、乳酸菌が効果的であることはご存知でしたか?
ここでは、インフルエンザ予防に適切な乳酸菌について紹介していきます。
インフルエンザの特徴
症状については、かかる人の年齢や免疫力などの様々な要因に関与するため、人によって異なりますが、高熱とひどい体の痛みを伴うことがほとんどです。
その他にも、食欲不振や胃痛、吐き気や下痢などの消化器系の症状や、咳やくしゃみ、鼻水、気管支炎などの風邪の症状も見られます。
B型インフルエンザの場合は、37度〜38度程度の微熱が出て、中々下がらないという特徴があるのに対し、A型では38度以上、酷いケースだと40度近くの高熱が出ることも。
一気に熱が上がるため、高熱によってインフルエンザ感染を疑う場合も少なくありません。毎年冬に流行るのは、気温が低く、乾燥しやすい時季がインフルエンザウィルスにとって最も生存しやすい条件下にあるためです。
インフルエンザの対策
インフルエンザの感染経路としては、飛沫感染と接触感染が挙げられます。つまり、人から人へと伝染していくものなので、手洗いやうがいを励行することはもちろん、人混みや繁華街への外出を控えるようにしましょう。
また、適度な室温を保ち(理想は50〜60%程度)、バランスの良い食事と睡眠、運動を取り入れるなどして、免疫力を落とさないようにすることが大切です。
インフルエンザにかかってしまったら…
薬が必要な場合には、医師の指示に従い、正しく服用するようにしましょう。
インフルエンザに感染した時の対処法(一般療法)
もしかしたらインフルエンザ?
そう思った時はまず、周りへの感染を拡大しないためにもマスクは必須になります。
出来るだけ安静を心掛け、熱で体力が奪われ、脱水症状を起こさないために、十分な水分補給も大切な処置と言えるでしょう。
十分な睡眠補給をしつつ、安静にしているのが一番です。
インフルエンザの治療方法(薬物療法)
インフルエンザの治療薬には48時間以内に「ノイラミニダーゼ阻害剤」と呼ばれる抗インフルエンザウイルス薬を摂取することで、細胞内で増殖したウィルスの広がりを抑制し、感染予防につながる治療薬です。
・タミフル
・リレンザ
・イナビル
・ラピアクタなど
さらに新薬として登場したのが塩野義製薬の「ゾフルーザ」
従来のインフルエンザ治療薬と違う部分が、「キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害剤」が細胞内でウィルスそのものを増えさせない働きあります。
そのため、細胞内(体内)のウィルスが消えるまでの時間もタミフルなどより早くなり、周りへの感染も抑えられる薬として注目されています。
インフルエンザ治療薬 | タミフル | ゾフルーザ |
---|---|---|
種類 | ノイラミニダーゼ阻害剤 | キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害剤 |
効能 | 細胞内で増殖したウィルスの広がりを抑制 | 細胞内でウィルスそのものを増えさせない |
服用 | 1日2回×5日間 | 1回の服用のみ |
服用も、「タミフル」が1日2回×5日間に対して、「ゾフルーザ」は1回の服用のみ!
これなら飲み忘れの心配もなくなりますよね。
インフルエンザには感染した場合、早めの対処が必要になりますが、まずは感染しないように予防することが一番大切です。
感染しやすくなると言われる睡眠不足や、手洗いうがいなど出来ることからはじめてくださいね!
免疫力を高めるためにも、乳酸菌を取り入れることもおすすめですよ♪
乳酸菌がインフルエンザに効果がある?
ここ数年、インフルエンザの予防に役立つということで注目を集めている乳酸菌。
乳酸菌は美肌やダイエット、便秘解消などの様々な恩恵をもたらしてくれますが、その数あるメリットの中でも特に、免疫力を高めてくれるという点が、インフルエンザ予防のカギであると考えられています。
具体的には、体内にウィルスが侵入してきた際に、免疫細胞の働きを高めることで、異物に対する反応を早めたり、インフルエンザに感染した後でも、細胞一つひとつの防御力を高め、ウィルスの増殖を防ぐことがわかっています。
なお、人の体の全免疫システムのうち、70%は腸に集中しています。言うまでもなく、乳酸菌は腸内環境を整えてくれるため、免疫力の向上には最適なわけです。
以上のことからわかるように、乳酸菌の摂取は、インフルエンザ対策として非常に有効と言えます。それでは、具体的にどのような種類の乳酸菌を選べばいいのでしょうか。
インフルエンザへの効果が立証された乳酸菌
L-92乳酸菌
カルピスが保有している「L-92乳酸菌」にはヒトに対して行われた検証でインフルエンザが流行る冬にL-92乳酸菌を8週間摂取してもらiいました。
その結果、L-92乳酸菌を摂取したグループと摂取していないグループでは、ウィルスが陽性になるようなの発症度も低く、インフルエンザに対してかかりにくいと認められました!
引用:http://sp.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/3/23093.html
さらには、インフルエンザにかからなくても、風邪のような症状(鼻づまり・のどの痛み・せき・悪寒・倦怠感など)も軽いとの結果が確認できています。
R-1乳酸菌(OLL1073R-1株)
明治から発売されているヨーグルトでも有名なR-1(ラクトバチルスブルガリクスOLL1073R-1)という乳酸菌には、とても興味深い実験があります。
佐賀県の有田市に住む小中学生1900名を対象に、R-1乳酸菌入りのヨーグルトを半年間飲み続けてもらったところ、インフルエンザの感染率が、佐賀県全体の小中学生の100分の1にまで低下したという驚くべき結果が出ました。
R-1乳酸菌は、発酵する過程で多糖体というタンパク質を大量に生成することで、腸内のNK(ナチュラルキラー)細胞を活性化することがわかっています。NK細胞は、体内に細菌やウィルスが入ってきた際に、それらをすぐさま攻撃してくれる免疫力の要となるため、NK細胞の活性化は、様々なウィルスに罹患するリスクを軽減してくれると言えるのです。
新たな研究では乳酸菌1073R-1株(R-1)の摂取でインフルエンザワクチンの効果を高める効果があることが明治乳業から発表されました。
インフルエンザA型、B型共に、ワクチン株に対する抗体の抗体価が高く他の酸性乳飲料を摂取していたグループより抗体価は高く、12週経過しても他のグループより高いままでした。
引用:http://www.meiji.co.jp/yogurtlibrary/laboratory/report/1073r1/03/04/
ヤクルト乳酸菌シロタ株
また、ヤクルトで有名なシロタ株 (LカゼイYIT9029)についても面白いデータがあり、シロタ株を16週間摂取したところ、風邪やインフルエンザにかかる回数が半減したというのです。
こちらの乳酸菌についてもNK細胞の活性を高めてくれる効果があるとされています。
さらに最近発表された研究結果では乳酸菌シロタ株がインフルエンザの中でも、もっともワクチンの予想や免疫機能に効きにくいとされるインフルエンザA型ウイルスに対して、免疫機能を活性化させ、高い防御反応があると発表されました。
引用:http://sp.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/3/23093.html
ワクチンを摂取してもインフルエンザにかかってしまう前に、ぜひ効果のある乳酸菌や乳酸菌サプリを摂取して予防対策していきたいですね!
インフルエンザ予防に必要な摂取量は?
R-1やシロタ株などの乳酸菌が、インフルエンザ予防に効果を発揮することはわかりましたが、具体的にどの程度の量を摂取すればいいのでしょうか。
免疫学の権威である順天堂大学の奥村教授によると、ヨーグルトやドリンクなどで摂取する場合、毎日1つ(1本)を継続して2週間程度継続すれば、効果が期待できるそう。
インフルエンザが流行するより少し早めに、乳酸菌の摂取をスタートしたいものです。
おわりに
いかがでしたか。インフルエンザはたとえ気をつけていたとしても、誰でも罹患する恐れのあるウィルスです。
日々の体調管理に加え、効果の立証された乳酸菌を継続的に取り入れることで、安心感のある毎日を過ごしましょう。
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